最近では、ホームページをつくるハードルがぐっと下がり、制作会社に頼まなくても、STUDIOやWixといった「ノーコード（＝プログラミング不要）」のツールで、おしゃれなサイトを自分で作れるようになりました。

それでも私は、WordPress（ワードプレス）を選びたいと思います。そして、個人事業主さんや小さな事業をされている方こそ、WordPressを使ってほしいと思っています。

この記事では、その理由を、初心者の方にもわかりやすくお伝えします。

メンテナンスフリー🔧

たとえば、WordPressでは以下のような作業が必要になります。

• WordPress・プラグイン・テーマのアップデート（更新作業）
• データのバックアップ（※契約するサーバーによっては自動バックアップ機能あり）

一方、STUDIOやWixでは、こうした保守作業はサービス側がすべて自動で対応してくれるため、ユーザーは一切気にする必要がありません。
STUDIOやWixは、サーバーの契約・設定やセキュリティ管理、バックアップなどの面倒な保守作業を、すべてサービス内で完結できる仕組みになっています。

• サーバーの設定・契約不要
• セキュリティ対策不要
• 定期的なアップデートや保守も不要

このように、「作ることだけ」に集中できるのが、STUDIOやWixの大きなメリットです。

ノーコードで操作できるってどういうこと？🎨

STUDIOやWixでは、Webの専門的な知識（HTMLやCSS、JavaScriptなど）がなくてもサイトを作ることができます。

操作は、「画像をドラッグして配置する」「テキストをクリックして編集する」など、パワーポイントやCanvaのような感覚で行えます。

このため、

• コードが書けない
• 専門用語がわからない

といった方でも、迷わずホームページ制作を始められるのが魅力です。

デザインがおしゃれでテンプレートも豊富🎀

STUDIOやWixでは、プロが作ったようなデザインテンプレートが豊富にそろっており、それをベースに好みに合わせてカスタマイズできます。

しかも、これらのテンプレートはスマホにも自動で最適化されており、
自分で「レスポンシブ対応（スマホ表示最適化）」のコードを書く必要もありません。

スモールスタートに最適🐥

STUDIOやWixは、初期費用をほとんどかけずにホームページを持てるのも大きな魅力です。

たとえば、

• 無料プランで試せる（制限付き）
• 有料プランも月額数千円〜
• 自分で作れば制作費用ゼロ

そのため、個人事業主やフリーランス、教室・サロン運営など「まずは自分で気軽に始めたい」人にぴったりです。

STUDIO・Wixの“落とし穴”

データやホームページが完全に自分のものにはならない

私が個人的にSTUDIOやWixを選ばない最大の理由は、ホームページの「所有権」や「管理権限」が完全には自分にないという点です。

STUDIOやWixは、誰でも簡単に・おしゃれなホームページを作れる便利なサービスです。
しかし、実際にはホームページの構造やデータが、サービス側のシステムに依存しているため、将来的な自由度や移行のしやすさに制限があります。

たとえば、

• 作成したホームページは基本的に「そのサービス内でのみ」表示・運用される
• ホームページ全体のコードやデータを丸ごとエクスポートして他のサーバーへ移行することが難しい
• デザインや機能は、そのサービスの範囲内でしか調整できない（自由なカスタマイズは制限がある）

つまり、STUDIOやWixで作ったホームページは、「借りている家」のようなもの。
いつか引っ越す（＝別サービスへ移行）ことになっても、家の構造ごと持ち出すことはできません。

サービス終了＝ホームページが使えなくなる可能性

プラットフォーム型サービスである以上、次のようなリスクがあるということも知っておくといいと思います。

• 万が一サービスが終了した場合、ホームページそのものが非公開になる可能性がある
• 利用規約や機能に変更があった場合、自分でコントロールすることはできず、ルールに従うしかない
• 別のサービスに移行する際は、HTMLやレイアウトをそのまま移すことはできず、画像や文章を手作業で移行する必要がある

自由なカスタマイズには限界がある

いくら手軽とはいえ、STUDIOやWixにはカスタマイズの限界やデータ所有の制限という弱点もあります。

独自の機能を追加したい場合（例：独自の会員サイト、検索機能、カートのカスタマイズなど）、自由にコードをいじることができません。

WordPressを選ぶ決定的な理由

データやホームページも“すべて自分のもの”にできる👑

WordPressは、自分でサーバーに設置・管理して使う「オープンソース」のCMS（コンテンツ管理システム）です。

オープンソースで提供されているため、たとえ開発元に何かあっても継続して利用でき、別のサーバーにサイトごとまるごと移行することも可能です。

WordPressなら、

• サーバーやドメインを自分で契約・管理するため、サイトの所有権は100%自分のもの
• 特定のプラットフォームに依存せず、必要に応じて他サーバーに移行できる自由度
• データベース（MySQL）も自分で管理できるので、バックアップやカスタマイズも自由自在

この「自由度の高さ」こそが、私がWordPressをおすすめする最大の理由です。

拡張性の高さ💫

「テーマ」と「プラグイン」で自由に機能やデザインを追加できる

たとえば、、、

• テーマの自作や編集も可能（デザインと機能の部分を分けて設計できる）
• プラグインで機能を無限に拡張できる
  → 例：
  ・ランディングページ（LP）作成
  ・会員サイト化
  ・ネットショップ機能（EC）など

こうした柔軟なカスタマイズは、STUDIOやWixでは難しいポイントです。

企業でも信頼される実績と自由度🏆

WordPressは、世界中のWebサイトの40%以上で使われている、非常に高いシェアを誇るCMS（コンテンツ管理システム）です。
日本でも、多くの中小企業や上場企業、自治体、教育機関の公式サイトに採用されています。

また、ユーザーや開発者の数が非常に多いため、トラブルが発生した場合でも情報が見つかりやすく、対処方法も豊富です。
対応できるエンジニアも比較的多いため、安心して運用できるのも大きなメリットです。

実は「ノーコードでWordPressサイトは作れる」🎨

「WordPressって難しそう…」というイメージがあるかもしれませんが、STUDIOやWixのようにコードを書かなくても、おしゃれなWordPressのテーマはたくさんあります。最近ではノーコードで使える機能やテーマもたくさんあります！

• ブロックエディタ（Gutenberg）＝文字・画像・ボタンなどをブロックとして配置できる機能
• SWELLやLightning、Snow Monkey、Elementorなど、ノーコード対応のWordPressテーマ

つまり、コードが書けなくても十分かっこいいサイトが作れるのが今のWordPressです。

「とにかく今すぐ簡単に始めたい」ならSTUDIOやWixもアリですが、
長く育てたいサイトや、ビジネスの柱にしたいWebメディアを考えているなら、最初からWordPressを選ぶ価値は十分あると思っています。

WordPressならではの“裏技的最適化”も可能

静的化や高速化など“裏技的”最適化も可能

• WordPressを静的サイト化して爆速表示（例：Simply Static）
• Headless CMSとして使えば、Next.jsなどと連携可能
• 高度なキャッシュ制御やCDN連携もできる

構造化データやSEOの「裏側」までいじれる

• SEOの基本設定も、プラグイン（SEO SIMPLE PACKやAll in One SEO）で管理できる
• 検索結果やSNSで見えるタイトルや説明を自由に設定できる
• 「検索結果の見え方」や「SNSシェア時の表示」も細かく設定可能（構造化データ・OGP・Schema.org対応）

メディア運用・記事設計の自由度が段違い

• メディア運用や記事設計の自由度がすごい！
• カスタム投稿タイプを使えば、ブログ以外にも「事例紹介」「お知らせ」など、ジャンル分けが可能
• カスタムフィールドを使えば、記事ごとに「会社名」「価格」「評価」など、細かく情報を管理できる

⚠️ ただし注意点も
ここで紹介しているような最適化は、ある程度Webの知識が必要です。
Web初心者の方にとっては、少しハードルが高い内容になるかもしれません。

とはいえ、最初は基本的な使い方だけでも十分です！
こつこつ育てたサイトに、さらにこうした“拡張の余地がある”というのがWordPressの強みなのです。

それでもSTUDIOやWixが向いている人とは？

ここまで、STUDIOやWixの「所有できないリスク」について触れてきましたが、
それでもあえてSTUDIOやWixを選んでもよい・向いている人もいます！

たとえば、以下のような方です。

今すぐ簡単にホームページを持ちたい人

名刺代わりのような1ページサイトをとりあえず持ちたい、SNSのリンク先として設置したいなど、
短期的な目的であればコストや時間をかけずに済むのが魅力です。

サイト運用に時間も手間もかけたくない人

セキュリティ対策、バージョン更新、バックアップなど、WordPressには多少の運用スキルが必要です。
STUDIOやWixはそういった管理をサービス側がやってくれるので、「更新のたびに不安になる」ような人には安心です。

デザインにこだわりたいけど、専門知識がない人

STUDIOやWixはおしゃれなテンプレートやフォントが豊富で、デザインも洗練されています。
HTMLやCSSがわからなくても、視覚的に「配置・調整」できるので、見た目にこだわりたい人には便利です。

ホームページは“財産”になる

私は、ホームページは事業や活動を支える“資産（財産）”だと思っています。

なぜなら、

• 長く運用するほど、検索エンジンからの評価も蓄積されていく
• お客様や取引先に安心感や信頼感を与える「顔」になる
• コンテンツを積み重ねれば積み重ねるほど、自分だけの土台になる

そうしたホームページを外部のサービスの都合で失ってしまうというのは、やはり大きなリスクだと感じます。

だからこそ、
自由に管理・拡張できて、長く育てていけるWordPressのような「自分の資産になる仕組み」で作ることをおすすめしたいのです。

「サイトをしっかり育てて、ビジネスの資産として運用していきたい」
という中長期的な目的を持っている人には、WordPressのように“自分のもの”としてサイトを所有・拡張できる仕組みの方が向いています。

まとめ🌟短期ならSTUDIO、長期運用ならWordPressが安心

STUDIOやWixは、「まずは気軽にホームページを作ってみたい」「とにかく形にしてみたい」という方にはとても便利なサービスです。

ただ、今後お仕事を続けていく中で、「もっと自由にカスタマイズしたい」「長く育てていきたい」と思うタイミングが来るかもしれません。
そんなときのために、将来的にWordPressなどへ移行する可能性も、少しだけ頭の片隅に置いておくと安心です。

迷ったらお気軽にご相談ください💌

「どのツールで作るのが自分に合っているのかわからないので相談したい」「もっと詳しい話を聞いてみたい」
相談だけでも大丈夫なのでお気軽にご連絡ください。

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